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ソング・オブ・ラホールのmiのレビュー・感想・評価

ソング・オブ・ラホール(2015年製作の映画)
4.8
心が動くタイミングがたくさんあって楽しかった。
①音楽は素晴らしい!
ジャズは排他されてきた人々の音楽だから、あらゆる人を受け入れる。ジャズは構成が似てる、って理由でパキスタン側は取り入れたけど、ジャズはそれをきちんと理屈と感情で受け入れた。
②何かを成し遂げるには、人生の一部を捧げなくてはならない。
わたしは何のために人生の一部を捧げることができるだろうか?とすごく考えた。少なくとも、今の仕事にはできないな…とも。いつか、直感を信じることができたとき、人生の一部を捧げて、精一杯に自分の人生のテーマとして突き詰めて、一つのことを世の中で成し遂げたい。
③自分をやる気にさせることができるのは、自分のみであること。
総監督みたいな人が言ってたことば。全くその通り。
④プロって厳しい。
あのシタールのひと、わざわざパキスタンから、人生変わる!ってくらい意気込んでニューヨークにきたのに、あっけなくバンドから外されちゃった。すごく悲しかった。でも、プロだもんね。お金取るんだもんね。お客さん見に来るんだもんね。それがプロ集団のあるべき姿なのかな…って感じた。すごく悲しかったけど。
⑤誰かのために頑張るって、自分のためだけに頑張るよりも、頑張れる。
お父さんの夢を叶えることが、自分の夢。それってパワー湧くよな!!!泣けた。

お父さんが亡くなって、すごく泣いていた指揮者。息子と二人で演奏活動を続けるお父さん。ひとりニューヨークでバンドから外されちゃったシタールの人。
彼らの地位が、少しでも良くなって、パキスタンに再び音楽が戻ったら、ハッピーだな。
ドラマみたいなドキュメンタリー。
本当によい映画だった。だいすき。

あと、みんなそろってニューヨークの夜でふらっと歩いてるカット、めっちゃよかった。普段はできない、夜のさんぽ。
あと、あのコンサートホール、わたしが泊まったホテルのすぐ近くだった。何度もあの前通った。今度ニューヨークいくときは、きっと何かみようとおもう。
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