ソング・オブ・ラホールの作品情報・感想・評価・動画配信

「ソング・オブ・ラホール」に投稿された感想・評価

N

Nの感想・評価

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授業で鑑賞。
最高にかっこよすぎるでしょ!!授業で観てて気付いたらめちゃくちゃ惹き込まれている自分に気づいた。
本番、ステージ上で、あまりにも楽しすぎて笑っちゃったり誇らしげな表情をしたり泣きそうになったりするプレイヤー達が最高すぎる!!!熱くなった!!!
70年代後半からのイスラム化などをきっかけに伝統音楽の衰退が著しかったパキスタン。

その再生のためにパキスタンの実業家が設立した音楽スタジオに集う往年の音楽家たちが、youtubeで投稿した動画をきっかけに、ニューヨークのジャズバンドとセッションをする、というドキュメンタリー。

ニューヨークのタイムズスクエアで路上ライブをするアーティストに対する、パキスタンの音楽家たちの眼差しが優しかった。音楽を楽しむことができるのは、自由や平和が大前提なんだな、という当たり前のことを痛感。

あるとき訪れた都内のパキスタン料理屋の店長曰く「彼らはパキスタンで活躍してます。」とのことで、なんだか
嬉しくなりました。
宗教も音楽も人間には必要。どちらも人間同士が繋がるために、あるいは人間以外の世界と繋がるためのもので、人間が編み出した文化的交流なのだと思う。

このドキュメンタリーはタリバン政権下における伝統音楽の排除というハードな状況に端を発しており、パキスタンという国がいかに芸術に彩られた国であるかをアピールすべく、芸術の街ラホールの音楽家たちが声を上げ音を鳴らす。

彼らが目指すのはジャズとのフュージョン。全く異なる異文化コミュニケーションは言葉が通じなくとも音楽ならば超えられる。最終的には本場のアメリカへ遠征しコンサートを行うことを目的として、久々に楽器を手に取ったり、息子に練習をさせたり、音楽ライフが少しずつ息を吹き返していく。

この映画が面白いのは、段々と国政の問題よりも目の前の音楽の練習に集中していくオジサン達の頑張る姿。一生懸命に練習して、うまくいかなくて、でもまた頑張って。いざ本番となると背負っていたはずの大義は消え去って、目の前の状況にアタフタが止まらない。遠いアメリカの空気とジャズバンドの気迫に気圧されながら、合唱コンクール前の中学生のようにド緊張した顔のオジサン達。思わず心の中でガンバレ!!とエールを送っていた。彼らが抱えたメッセージとは違うところで、熱い気持ちになった。伝統音楽とジャズミュージックで鳴らされる『take five』、気持ちが良かった。


国と国
文化と文化
音楽と音楽
人間と人間
何もかもが違うけど同じ。



余談
私はパキスタンの料理が好きで、最近まったく行けていない西荻窪の『ラヒ・パンジャービー・キッチン』のカレーが恋しくてたまらない気持ちになった。音楽を通じて土地の香りまで漂ってくるようでした。
あゆは

あゆはの感想・評価

4.0
かつてインド亜大陸で芸術の中心地だったパキスタン・ラホール。タリバン政権に音楽を禁じられ伝統が途絶えかける中、ジャズを取り入れたサッチャル・ジャズ・アンサンブルはネット上から話題になりNY公演が決まる。自分達の伝統音楽と聴衆を取り戻していく彼らに密着したドキュメンタリー。

タブラ、シタール、バーンスリー等々…なかなかじっくり聴く機会も見る機会もなかった異国の楽器と、ビッグバンドの激アツセッション!ギリギリ過ぎるリハではメンバーの目にありありと浮かぶ不安の色。からの演奏中の表情で公演の大成功を感じる瞬間がたまらない!素晴らしい演奏でしたわ!
音楽に国境はないってこういうこと!(ましてや宗派の違いで命すら危うい状況なんて…)裸のカウボーイのシーンも良かったわよ、自由の国アメリカ〜。

「全世界に知ってほしい。パキスタン人は芸術家で、テロリストじゃないことを。」
今見るべき映画でもある。(勿論アフガニスタンへの想いを馳せて、だ。)
イスラム教は音楽を禁止している、というちょっと理解できない状況下でパキスタンの音楽は死滅しかけていた。優秀な音楽家は暗殺されるか、転職する。そんな中、伝統音楽を廃れさせないために民族音楽とジャズとのミックスを試みた人々が、世界中に評価され、ニューヨークでのジャズコンサートにゲストとして呼ばれる晴れ舞台までを追う。
前半は、イスラム教における音楽を続ける難しさ、後半は世界トップレベルのジャズ楽団とのリハーサルで四苦八苦する様子が描かれるが、その大団円となる本番を含めて描かれるのは音楽の根源的な自由と楽しさである。例えば昨年なら「エイブのキッチンストーリー」が食でその融合を説いたが、ドキュメンタリーでこれを見せられると、演奏中の彼らの顔が何よりも雄弁で、感動する
Kaori

Kaoriの感想・評価

3.7
パキスタンの伝統音楽×ジャズの組み合わせ 異色に感じるけどめっちゃ素敵だった……逆輸入的に自国の音楽文化を発展させようていうサッチャル・ジャス・アンサンブルの熱意に拍手👏
いやぁ、こりゃすごい。
今こうして自分が生きている時代に、自分が知らない別の場所では、音楽でこんなことが起こってるなんて。
『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』に出会った時とは、また一味違った開眼。
インド映画を観ていると、伝統楽器の演奏家たちはもっと敬われていて、地位も高い人が多いイメージだったので、隣の国なのにパキスタンではこんなに違うのかとびっくりしました。宗教の割合がイスラム教かヒンドゥー教の違いも大きいのでしょうか?
イスラム過激派の影響で、抑圧されてしまうことも全然知りませんでした。
アメリカ講演では、リハーサルがうまくいかずハラハラしたけど、本番では心から演奏を楽しんでいる様子に、こちらまで幸せな気持ちになれました。
平和がないと、音楽やその他の芸術が抑圧されてしまう。当たり前の事実かもしれないけど、考えた事がなかったので衝撃を受けました。
自由に音楽や芸術を楽しめるって尊かったんだ、と教えてもらえました。
かえで

かえでの感想・評価

3.5
パキスタン伝統音楽とジャズ
とてもよかった!! 長い間音楽をすることを禁止されていた時代があって
やっとの復活!いざ新しいことにチャレンジしようとすると・・・
スムーズとは言えないけど、苦悩しながらも音楽をめいっぱい楽しんでいる姿はよかった
Noah

Noahの感想・評価

3.6
70年代から台頭したイスラム原理主義の影響で衰退したパキスタンの芸術、特に伝統音楽の再興を模索するミュージシャン達の奮闘を追ったドキュメンタリー。

南アジアの伝統音楽はあまり馴染みがなく前半のミュージシャン達の背景や苦悩も、頭でのみ理解していたような気がする。

しかし後半、彼らが再興の手段として選んだジャズをニューヨークで演奏するシーンはまさに耳が幸福でいっぱいになる。

ラホールの人々が逆輸入の形で彼らに注目したように、僕もこの映画をきっかけにパキスタンの伝統音楽に関心を持てたことを嬉しく思う。
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