ーエミリー・ブラントとサスペンスの相性が良いー
んーーー!流石です、エミリー・ブラント。
エミリー・ブラントの演技だけで、十分良い点がついて良いサスペンス映画。
心のバランスを崩し、アルコホリックになってしまい、夫が浮気⇒浮気相手が妊娠⇒離婚、という最悪の結末で独りになってしまった主人公(エミリー・ブラント)が事件に巻き込まれていくサスペンス。
“The Girl on the Train”という映画タイトルにもあるように、電車の中で偶然見かけた女性が事件の発端になる。
そこに、夫の再婚相手の女性などが絡まり、主人公を含め3人の女と彼女らのパートナーなどと多角関係のような複雑な人間模様が展開される。
とにかく、アルコホリックのエミリー・ブラントの演技が良い。
『ボーダー・ライン』など、過去のサスペンス映画でも好演を見せているエミリー・ブラントではあるが、やっぱり演技は上手いなぁと思う。
特に、サスペンスが似合う。(日本の女優さんでは、こういう演技する人いないよなぁ。シミジミ)
お酒を飲みながら他人に絡む様子とか、鼻がつまったセリフ回しとか、非常に自然なのにリアリティが感じられ素晴らしい。
どうしようもない堕落した(元)主婦なのだが、後半にかけて、その切なさとやるせなさが痛いほどチクチクしてくる。こんな風に、どっぷり感情移入させるあたりはエミリー・ブラントの演技力だと言い切ってい良いと思う。
キャッチコピーで『衝撃のラスト』とあるが、それほど衝撃!という感じでは無いけれど、前半の主人公への見方が大きく変わるので、これを含めて衝撃のラストとなるのかも。。。。
サスペンスとしては、なかなか物語もシンプルだし、飽きさせない構成になっているので良いかと。