コロン

潜入者のコロンのレビュー・感想・評価

潜入者(2015年製作の映画)
3.7
米国潜入捜査官が大富豪に成り済まして、コロンビアの麻薬カルテルに資金面で取り入り、カルテルを壊滅させるという実在の潜入捜査官ロバート・メイヤーの回顧録に基づく実話(結果的にはカルテルのマネーロンダリングで暴利を貪っていた巨大銀行BCCIも破綻)。潜入中なのに警察署内で打合せしたり、自宅に帰ったりして、こんな潜入で本当にカルテルにバレないの、というくらい雑な潜入が微笑ましい。大型の盗聴機器といい、1980年代はまだのんびりとしていたということか。カルテル幹部のアルケイノ夫妻から絶対の信頼を得てしまったにも関わらず、結局は裏切らざるを得ないジレンマや葛藤には私は耐えられない。ロバートはこの後も潜入捜査を続けたというが、報復の恐れもあるのにその神経が信じられない。ブライアン、ダイアン、ジョン、ベンジャミン、皆さん流石良い役者さんです。
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