Elijah

The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめのElijahのレビュー・感想・評価

3.8
初日劇場鑑賞。
正しくソフィア・コッポラ監督独自の世界観健在。
物語に入り込む前に、自然や蝋燭の光だけで映し出されるソフトフォーカスの映像が非常に暗く、演者の表情が掴み辛い上に目がショボショボしてくるという…(意図は解るけれど)。
白をベースとした当時の衣装がとにかく目を惹く。
ニコール・キッドマン(ミス・マーサ役)がコリン・ファレル(マクバニー伍長役)の身体を濡れた布で拭く場面はそれだけでエロティック。
物語や魅せ方は同題材を描いたドン・シーゲル監督版『白い肌の異常な夜』の方がパワフルでセクシー。
ソフィア・コッポラ監督版はすべてにおいて柔らかい印象。
描かれる題材自体は好みなので『白い肌の異常な夜』を直近で見ていなければ追体験にならず、より入り込めたかもしれない。
敢えてどちらを再見するかと聞かれれば『白い肌の異常な夜』を選ぶかもしれない。
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