風来坊

バーニング・ブラッドの風来坊のレビュー・感想・評価

バーニング・ブラッド(2015年製作の映画)
4.0
アウトローが家族を守るため、メキシコの麻薬カルテル相手に立ち向かう姿を描いたアクション映画。

その足技で二代目ヴァンダムと呼ばれるスコット・アドキンスが主演と製作を兼ねている。
それだけに気合いが入っていて坊主姿で切れの良いアクションを披露していますし、製作にも参加している事もあって自らを格好良く見せる演出が冴えていて良いです。

格闘アクションは相変わらずの安定でスピード感のある闘いが堪りません。格闘アクションだけでなく銃撃戦にも力を入れていて、臨場感のある銃撃戦はなかなかの迫力です。
アドキンスさんは西部劇が好きなのか本作は西部劇のような演出が多いです。ジョン・ウー監督風のアクション演出もあってアドキンスさんと監督の嗜好炸裂といった所です。

アウトローが一家を救う感じは「シェーン」ぽくてストーリーも西部劇の雰囲気。アクションを楽しむための映画なので肝心のストーリーは取って付けた感じです。
麻薬カルテルが相手ですからもっとワイドに展開するお話しと思いきや殆どの出来事が家と家の周りで起きるため物語の展開が狭いです。敵の麻薬カルテルが人数的にショボく組織の巨大さや凶悪感を感じないので興を削がれてしまうのもちょっと残念でした。

とは言ってもアクション映画好きの私には十分な内容でヴァンダムを彷彿とさせるスコット・アドキンスの飛び後ろ回し蹴りも堪能出来ましたので大いに楽しめました。
風来坊

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