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最後の追跡のnのレビュー・感想・評価

最後の追跡(2016年製作の映画)
3.8
テイラー・シェリダン脚本のフロンティア三部作の内、これはテキサス州を舞台にした二作目(メキシコ国境が舞台のシカリオ、ネイティブアメリカン居留地のワイオミング州が舞台のウインドリバーに並ぶ)。

安定で渋かった。本当に人間ドラマ描かせたらピカイチやな。
派手さはないけど、手堅くよく纏めてた。
テキサスレンジャーと銀行強盗の兄弟。
追う者と追われる者のチェイスという単なる話ではなく、サブプライムローン問題で銀行に家や土地を奪われたテキサスの貧困層に焦点を当てて、善悪とは何かを描いてた。
だから兄弟が銀行強盗を働く理由が痛いほど理解できる。

犯罪と社会問題をうまく絡ませ、それでいて重厚な人間ドラマという秀逸すぎる脚本。
さすがです、シェリダン。

覆面してるのもあるけど冒頭でベン・フォスターが誰だかわからなかったな。
役作りがすごいや。
ジェフ・ブリッジスは「トゥルー・グリット」のときのような渋さがありました。
クリス・パインも良い!
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