あやの

空と風と星の詩人 尹東柱(ユンドンジュ)の生涯のあやののレビュー・感想・評価

4.4
韓国映画の中には、北朝鮮や日本を描くときに、過剰にこの国は極悪非道!と思わせたり感動させたりするものもあるけれど(日本にもそういうプロパガンダ的な映画は沢山ある)、これは見る人の反日感情を煽るような映画ではなく、淡々とこんなことがあったんだと語ってこちらに考えさせるような映画だった。

治安維持法によって日本で逮捕され、獄中死したドンジュ。共謀罪が話題の今、もう昔のことだと思っていられないかも。

何人かの日本人の役を韓国人(?)の俳優が演じていて、日本人なのかと思ってしまうくらい流暢に話す人も。
そしてカンハヌルはやっぱりうまい。モンギュと言い合いになるシーンの中には確かに詩への愛を感じて、いい演技だった。

観てよかったと思う映画です。
あやの

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