極黒の女子中学生

くたばれ!ヤンキースの極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

くたばれ!ヤンキース(1958年製作の映画)
4.0
OPからして最高だが、その後すぐに流れる「Six Months Out of Every Year」もユニークな演出で最高だった。。今作はレビュー中にワイプを使ったギャグがところどころで使われてる。

ヤンキースに負け続きのワシントン・セネタースのメンバーを、監督が激励する「Heart」、期待の新人選手タブ・ハンターを讃える「Shoeless Joe From Hannibal, MO」も捨てがたい。

ハンターを誘惑しようと迫るグウェン・ヴァードンの「Whatever Lola Wants」の下品な振り付けがボブ・フォッシーっぽくて良かった。
そしてグウェン×フォッシー夫妻コンビが踊る「Who's Got the Pain?」がレビューとしてのクオリティが段違いに良い。上品さよりも技巧とダイナミズムに重きを置いたダンスを、見事なコンビネーションで踊りきっていた。
このレビューが良すぎて、最後のレビューの「Two Lost Souls」が霞んで見える。

愛の歌で悪魔を撃退する展開が熱い。ラストで地団駄踏む悪魔が消えた瞬間に即閉幕するのには流石に笑った

地味に音楽の掛け方と、映画の尺に合わせた曲数の選び方が巧い。レビューの内容はフォッシー、音楽と映画全体の管理はスタンリー・ドーネンの功績か?