とぽとぽ

獣道のとぽとぽのレビュー・感想・評価

獣道(2017年製作の映画)
3.0
「この街では毎日誰かが壊れていく」確かに獣道な伊藤沙莉最強映画。取って取られて代わる代わる愛を求めるが故の、この無秩序さを愛そう。生き急ぐ青春の暴走は良い悪いはさておきボロボロに傷付いていて空っぽで、唐突で意味の分からないまま置いてきぼりにされるプロットさえリアルみたい。田舎・地方都市ならではの狭いコミュニティあるあるも混ぜ込んでぶっきらぼうに右往左往回り道しながら進んでいく、まるで目的地や居場所なんかハナから無かったみたいに。アントニーの大抜擢に象徴されるみたいに、なんか人生自体が良い意味で下手くそなコントみたいで、いつまで経っても中二病のガキみたいに不器用に尖って当たり散らかしたりもする。やきもち妬いたり膨れたりしても今が良ければ良しというヤケクソ精神が画面から駄々漏れするみたいに意外と深かったり濃かったりでヤサグレ不器用人類図鑑みたい。けど尺短い割に長く感じたな~現実社会なら愛衣より夕夏のほうが好き
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