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ブレードランナー 2049のKosukeのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
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ブレードランナー2049までの物語を描いた渡辺信一郎とルークスコットの短編3作2022.2036.2048も忘れずに!

重厚なSFはやっぱり画と音楽だなぁと思わせられる映画。
まずタイトルの出方が好き。みんなが知ってるブレードランナーだからこそできるお洒落な出し方。
そしてやはりドゥニヴィルヌーヴ。だだっ広い空間を描くのが上手いねぇ。
前作のビジュアルに負けない新しい退廃的な未来が見れた気がした。

2010年代からか昔ヒットした映画の続編やらリブートが流行ってて、どれもこれも昔の俳優を引き摺り出してきたこけおどしに過ぎなかった背景があったので、ブレードランナーもその類だろうと舐めてたんだけどただの先入観だった。この映画はヒット映画続編に期待しちゃう前作の名残やオマージュを丁寧に入れながら、ちゃんとSFとしての奥深いテーマを持たせて見応えを作ってる。恐るべしドゥニヴィルヌーヴ!

レプリカントであるKが常に自分に問うのは「人間らしさ」。Kだけじゃなく視聴者もKがレプリカントと人間の両方をせめぎあいながら見てしまうほどKは人間に憧れを持っていた。
そんはKの哀愁が、広い世界に佇むライアン・ゴズリングによく落とし込まれてたと思う。

ライアン・ゴズリングのキャスティングのされ方にクスッとしちゃうよね。ドライヴみたいに無機質な役がハマるけど、それは彼にしかできないことでもあるよね。
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