Hikaaaru

ブレードランナー 2049のHikaaaruのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.5
無感情のように見えるライアンゴズリングがレプリカント役にハマっていた。自分のルーツを辿ろうとして全てを失うKの残酷すぎる運命が切なかった。自分の記憶が他者の記憶を植え付けられたものだったとしたらそんな悲しいことはない。全てを失ってでもデッカードを助けようとしたKには人間の心、魂があったのだろう。その心でもっと愛や安らぎも感じさせてあげたかった。レプリカントと人間を差別化し、自由も愛もアイデンティティも何もかも奪おうとする人間の行いは、現実でも変わらない。雑多なネオン街のロサンゼルス、廃棄物だらけのサンディエゴ、砂漠化したラスベガス、荒廃した未来の描写が素晴らしかった。アナデアルマスのホログラムに毎日励ましてもらえる未来だけは実現するといいな。
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