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ブレードランナー 2049のwestwoodのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.9
いきなり瞳のドアップから始まるところから前作踏襲で、劇中もそこかしこに前作の要素を盛り込んでいて、とにかく頑張ったんだなあと感動。
ジョイが女の子とシンクロしてKといちゃいちゃするシーンも、微妙に(というか結構)動きがズレてるのが妙にリアルというか、ブレード・ランナーの世界観っぽいと思った。
「メッセージ」でもかなり独創的なSF小説をうまく映画にしていたし、前作の世界観をしっかりリスペクトしつつ独自の世界観も付け加えたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督はほんとにスゴイ!

そしてストーリー、これは切ない。
自分がデッカードとレイチェルの息子だと思ってるKが、デッカードに殴られるがままにしてたり、「他人に乾杯」とか言っちゃったりで、観てるこっちもそのつもりでいたのに。。。
自分が産まれたものではなく造られたもの=魂のない存在とわかっても、命がけでデッカードを助けて娘のところに連れて行く…ってやっぱりただのレプリカントじゃないというか、レプリカントに魂が宿らないとか共感能力がないとかそういう見方が間違ってるんだろうな。