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ブレードランナー 2049のイブのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.5
1カット目から映像があまり好みではなく、その後の作風もひたすら長くて好きな部類ではなかった。圧倒的映像美ではあるが、自分がブレードランナーとディックの世界観に求める生活感が致命的に欠けていた。綺麗だけどダサいという感じ。原作は画を魅せる為の画ではなく、画面外に広がる生活者の足音や性行為の息遣いが聞こえるようだった。しかしそれも本家から30年後の世界であり世界自体が無機質に洗練されたという意味では正しい表現だと感じました。

もう一つ気になったのはライアン・ゴズリングの間抜け面。頑張ってもブレードランナーには見えなかったのが残念。
ただデッカードの過去の遺物感を助長する意味では合っていたのかも。

問題はJOY。
究極で完璧なホログラムという幻想的な女性像に肉体的で誘惑的な現実の女性が重なるというまさしく日頃僕が妄想して止まないキャラクターをやって見せてくれた。自分の頭を覗かれているようで感動してニヤニヤが止まらなかった。これだけで満点。
JOYは衣装もすごく良かった。他の人物の衣装は正直疑問点や謎な部分もあったけれど、JOYに関しては100億点あげたい。
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