DUNEを見て気になった監督だったので、一作目を見てから視聴。
個人的にはこっちの方が好みだった。
体感だと、前作はターミネーターみたいな得体の知れない人間の形をした作られた生物が、己の運命の悲しさを作った人間に復讐するみたいな、あんまりレプリカント側の視点に入り込めなかった。人型の化物が襲いかかって来るみたいな、世界観がしっかりしてるアクションホラー物に見て取れた。
本作では主人公が人間に従順な設計をされた新型レプリカントでホログラムの恋人を持っているという、自然に生まれる人間では無く生み出された人工的な生命だからこその葛藤があって、見たかったのはコレコレ〜みたいな感じで満足した。
本監督の作品を幾つか見たが、物の撮り方が上手いなと思ってて、人間でも風景でも極めて客観的に見るカットと、期待をさせる不安定なカットとのバランスが見ててとても気持ちいい。ストーリーも仄かに繋がっていく感覚も気持ちよかった。総じて満足。
