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ブレードランナー 2049のshunsukebのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.6
うおぉふぅ。。ヘビー級すぎるよヴィルヌーヴ監督よぉ。

もはや禁欲的って言葉がしっくりくるくらいに、装飾を排して突き詰めた先の作品って感じがしました。正当な続編を生み出す為に必要なものだけを残した、みたいな。
全体としてのそのストイックな雰囲気は前作からの流れを少しも崩すことなく観客も同じ世界観にすぐに戻ってくることができる。と思った。

生きていれば誰しも自分の生まれてきた意味とか生きる意味を深いところで求めるものだし、そのために突き動かされた先に待っている帰結がどんなものであっても、その過程の尊さは揺るがない、ですよね。

過酷な運命の一本道を辿っていく孤独なブレードランナーを、ライアン・ゴズリングは本当に上手く演じてて感服。目だけで演技できる男、健在ですね。
ジャレッドの兄貴をスクリーンで久々に観られたのも嬉しかった。
そして終始重低音のみで音楽らしい音楽もない本作で、オリジナル版のテーマの使い方、秀逸でした。響きました。

もしかしたらファンの間では賛否分かれるのかもしれないですが、映画としての革新性が素晴らしいので、絶賛オススメ致します!
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