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ブレードランナー 2049のbucciaのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.0
カルト的人気を誇った前作『ブレードランナー』より35年ぶり、そして前作から30年後の世界を描いた正統派続編。ブレードランナーの世界観が好きで期待しかなかった本編でしたが、正直評価するのが難しい。とにかく前作以上に難解で哲学的、初見ではすべてを理解するのは不能。しかも上映時間が2時間越えでストーリーが淡々と進んでいくもんだから睡魔に襲われること間違いなし。私も映画館ではうっかり寝てしまいそうになりました。

でも、深堀していけばこの作品の奥深さや完成度の高さに驚かされると思います。想像力をかき立てるブレードランナーの世界観は秀逸。そして、ライアン・ゴズリング演じる"K"の苦悩・刹那的演技は観る者を魅了する。一般受けは難しいと思うけど、ブレードランナーのファンならには最高じゃないかな。でも、前作以上の評価を得るのはどうなんだろうね。個人的にはやっぱり前作には敵わないかなと思っています。

監督並びに俳優陣も凄い!ライアン・ゴズリングやハリソン・フォードは別格として、私が注目していたのは『ノック・ノック』で私の心を虜にしてしまったアナ・デ・アルマス。ヒロインのAI ジョイ役で出演していましたが、やっぱり可愛すぎます。そして、もう一人『ファイト・クラブ』から注目していた名脇役のジャレッド・レト。今回もチョイ役だったけどかなりインパクトを残していました。役的には重要なポジションであり、ポスターでもライアン・ゴズリングやハリソン・フォードと並んで描かれているのに、実際はほんのちょいしか出演しなかったのが残念。もっと観たかったなぁ。
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