ヒッポリタ

ブレードランナー 2049のヒッポリタのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.6
この作品で描かれているのは、どの様な形であれこの世に生を受けた者の悲しみと、魂の所在だ。
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督の描く黄色味がかった独特の世界観の中生きる者は皆、物哀しい。

現実の、現代の人々がこの様な無機質でスタイリッシュなディストピアに憧れを持ってしまったなら、数年後には想像が実現化してしまうのではと危機感を抱くほど、映像作品としては素晴らしかった。

…でもやっぱり私は「ドラエもん」や「チンプイ」とか藤子F不二雄作品で描かれる気の抜けた、楽観的すぎるユートピアの未来像の方が好きだなぁ。