どまうまる

ブレードランナー 2049のどまうまるのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
3.8
面白い!!
が、前作を観ないと全くわかりません!
そして短編も観といた方がいい!
ので、この点数。

主人公のKにライアン・ゴズリングを持ってきたのが最高のチョイスだったね。
もちろんファンはまず世界観を楽しみたいと思って観る人が大半だろうけど、この映画は、

自分は何だ?
何の為に生きてる?
自分はこの世界で特別なのか?
いや、自分は何者でもない。
ただの歯車なんだ。
そんな自分の存在意義って何なんだ?

ってアイデンティティについてKが苦悩して選択していく物語なんだよね。
ライアンの静かな演技があまりにも切なくて、この世界に生きる我々にも強く響くものになってる。

んでそこに世界観がプラスされてる。
リドリーは最近のエイリアンでも描いていたけど生命と神と人間っていう3つの要素の関係性について投げかけていて面白い。
人間の未来について想像が止まらないんだろうなぁと思うし、考えさせられる。
その想像から来るサイバーパンク的近未来の世界を見て、ワクワクとゾクゾク感は初めてブレードランナーを観た時に感じた衝撃を改めて(もちろん初めてのもの程ではないが)思い出させてくれた。
デッカード達のお陰で前作の余韻に浸ることも出来たし、ジョイはあまりにも健気で可愛いかったね〜。


続編があるなしはどっちでも良い。
ラストはこれで完璧と思う。
デッカードの物語が前作で、

これはKの物語だから。