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ブレードランナー 2049の映画の至宝のレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.2
名作の続編というのは大抵凡作になることが多く、後続の作品に多大な影響を与え続ける伝説のSF映画ブレードランナーの続編であれば無謀そのものと言えるだろう。

しかし、この作品は前作の独特な世界観と雰囲気をしっかりと受け継いでいて、最大限にリスペクトを払いながらも焼き直しでもない全く新しく作られた素晴らしい続編になっていた。

前作では度々登場していた日本の舞妓が大型ビジョンに一度も映らなかったのが残念ではあるが、影を利用した撮影方法や演出も前作の雰囲気をしっかりと感じることができて、結末も非常に好みだった。

この作品を鑑賞する前に前作から本作までの出来事を題材とした三本の短編映像が存在するのでそれらを鑑賞してから本作を鑑賞することを勧める。

この先どうなるのかという驚きの連続で時間が短く感じた。鑑賞し終わった後も受け手に考えさせる余地が沢山あり凄く楽しめた。

SF映画の金字塔の続編に相応しい作品だ。