Elmin

ブレードランナー 2049のElminのレビュー・感想・評価

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)
4.8
SFの世界観に深い問いを投げ込んだブレードランナーはやっぱ面白い。
長尺のストーリーは必要最小限の描写で進み、ラストを迎えるともう一度見て考えたくなる。

ハリソンフォードは勿論、ライアンゴズリングがはまり役すぎ。
クールだけど内に熱を秘めたようなキャラがライアンゴズリングにはピッタリだと勝手に思ってる。
そして前回のテーマ・世界観を継承しながら、まがい者の自分探しが街並と音で不安に飲み込まれながら展開される。

キャッチコピーの"真実"は1人のブレードランナーから、人間らしさをより一層強調して語り明かされる。

夢を馳せるも真実はただのレプリカント、特別な存在じゃ無くなったKが結局は赤の他人のデッカードに自己犠牲を厭わない様子は明らかな人間味に溢れる意地。
そして大義とその1人のため、人間としての選択と行動をし、降り積もる雪の上で静かに解任する。
深ぇ。

全編を通して問われる人間とレプリカントの境界線、そんなもの果たしてホントにあるのでしょうか。
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