イチロヲ

本番不倫 七人の人妻のイチロヲのレビュー・感想・評価

本番不倫 七人の人妻(1992年製作の映画)
3.0
人妻を専門にしているプレイボーイの会社員(杉本まこと)が、課長(池島ゆたか)の自宅にて女性遍歴を語り聞かせていく。課長と部下の猥談をショートショート映像集のように描いている、新東宝配給のピンク映画。別題「本番不倫 七人の人妻」。

深町章監督が十八番にしている、オムニバス形式の大衆向けポルノ。多種多様な性的嗜好をもつ人妻が続々と登場して、個性豊かな濡れ場を演じてくれる。澄ました顔の女性が淫靡な顔を表出させるときのエロスを感受することが可能。

登場する女優陣は、夫の浮気の腹いせに別の男を誘惑する人妻、サディスティックなSMプレイを嗜好する人妻、旦那が寝ている横での夜這いプレイを強要する人妻など。ストーリー・テラーが"人妻専門"というところが、艶笑喜劇を際立たせている。

課長の妻役を演じているのは、当時の人気女優・橋本杏子。ラストには「やっぱり、そーなるよね」という、分かりやすいオチでスッキリさせてくれる。他人と寝てしまう人妻の人間心理を反映させながら、「男と女がやることだから」に着地させるところも見事。
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