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群衆の中の一つの顔のlemmonのレビュー・感想・評価

群衆の中の一つの顔(1957年製作の映画)
3.7
マーシャ、マーシャまろ、マシュマロちゃん。


留置所から出発し、ラジオスター、TVスターを経て政治世界に足を突っ込む。

民衆を大切にしていた男が、徐々に民衆を馬鹿にし始める。民衆もバガだし、彼もバカ。が、民衆は頭も良い。


自分もだが、表に立つのって、結構面倒臭い。なら近いことを言うやつに代わりに代弁してもらおう、ただそれだけ。だから誰でもいいのだ。だから、すぐに忘れる。


根拠のない才能のないカリスマ性は周りがいてこそ。
とってもバカバカしく、わかっちゃいるけど物語をカザンはエンターテイメント作品としてまとめ上げている。


ラストを見よ。才能に苦悩した挙句の末路。。。なんてドラマ、彼には起きないのだ。



でもなあ、嫌いじゃないよ。
アンディグリフィスはお顔立ちもなんか憎めない。歌も情熱的。
この系統の映画だと周りが利用するとか、そういった目立った悪役が出てきたりするが、本作はいない。ただ主人公が登って落ちただけ。


なかなかでした!
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