群衆の中の一つの顔の作品情報・感想・評価

「群衆の中の一つの顔」に投稿された感想・評価

taxx

taxxの感想・評価

3.5
一田舎者の男が、メディアの主役に成り上がる。民衆を操り、魅力が魔性のように変わっていく怖さ。時代に乗ったのか飲み込まれたのか。細かい伏線等も上手くて力が溢れているような映画だった。
Yuya

Yuyaの感想・評価

4.8
発言力を影響力と勘違いしてしまった男の哀しき末路…
ちょっと見たり話を聞いたりされる事と 支持されてる事とは 全くイコールじゃない

昔と今じゃ 全くもって見方が変わるというか…
半世紀前の映画だってコトが本当に疑わしくなるほど 怖いくらい現代のアメリカ そして世相を予見してしまってる作品

その皮肉めいた過激発言でテレビの人気者になった男が 金と権力を誇示して 政局にさえ乗り出してゆく…なんてさ
なんてこった そっくりな男が大国の顔になってるじゃないかっ!

小気味好く自分達の代弁をしてくれるような男に倒錯した挙句 手の平を返して批判する群衆 そしてそんな一人だったはずの男の栄華と没落

これは もはや他人事では決してないんだろう
時代も進んだ今じゃ YouTubeにTwitterにインスタ はたまたこのような映画アプリ…発信の方法は個人でさえ無限に持っているのだ
目新しいワードや 最もらしい論理 レアなショットや 一方的な文言だけでも 誰とでも繋がれて 気軽に何気なく たとえ見てさえいなくても 指一本で安易にフォローもいいね👍も共有できるのだ
大切なのは その安易さの認識だろう
それを 発言力や影響力と思い上がってしまえば 自己顕示欲の果てには 誰もが独善的に 排他的に ファシズムにもヒトラーにも なり得てしまう なんともインスタントな時代に生きてしまっているのだから…

まぁ 情けない話 カミさんにフォロー…ついてきてもらうのにさえ 手こずってる自分には 家庭内でさえ 発言力も影響力も皆無なわけでね…
GATS

GATSの感想・評価

3.6
"真のアメリカ音楽は大衆から"、確かに。アメリカによらず、あらゆる流行りやファッションの大衆主義って強い。
abdm

abdmの感想・評価

4.0
ひょんな事からメディアによる人民への扇動に魅力を感じ魅了されてしまったホームレスの男がカリスマ性を発揮し、徐々に信者を増やしていき、とうとう国の政治を間接的に担うところまで登りつめて、一気に失落するまでのお話。

ヒットラーを思い起こさせるような演説に仕草。
人間誰しもがヒットラーになる可能性が大いにあるという意味での『群衆の中の一つの顔』
痺れるね、
マスメディア時代のパワーゲームの中で翻弄される男を冷徹に描いた社会派ドラマ。破天荒な「カントリー・ボーイ」が、持ち前のチャームでラジオの素人DJからテレビスターへ、そして大統領候補の顧問に成り上がっていく。大統領候補の上院議員と支持者の政治思想がドナルド・トランプそのまんまなことと、赤狩りの協力者でありつつ反骨社会派映画を作っていたエリア・カザンが2面性のある主人公に重なるのがアメリカ映画史における意味を持つ作品。そうしたお勉強的な側面を抜きにしても、テンポ良くダイナミックにストーリーが進んでいくので理屈抜きに面白い。高層ビルの下りエレベーターを1階降りる都度に人気がだだ下がりしていく演出の鮮やかさ。ヒロインに横恋慕するクソ真面目な放送作家が全然魅力なくて、いくら良い奴でもこの男は無理!と思ったが、実は若き日のウォルター・マッソーだったという…
2017.7.22 スターチャンネル(字幕)