群衆の中の一つの顔の作品情報・感想・評価

『群衆の中の一つの顔』に投稿された感想・評価

sally

sallyの感想・評価

4.6

今日の"顔"はあなたかも。

明日の俺は自由だ!歓声、拍手、羨望。気まぐれな言葉で人々を動かした。俺は愛されている!この世は思いのままさ。いつだって全力で笑う奔放さも、今や権力に取り憑かれたモンスタ…

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半兵衛

半兵衛の感想・評価

3.7

『オール・ザ・キングス・メン』などの前例があるとはいえ、そこにテレビというメディアを絡めてより現代的な成り上がりの成功と破滅のドラマに仕上げているのは見事だし70年近くたっても古びていないのが凄い。…

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カザン監督がテレビ・マスコミの力に警鐘を鳴らした社会派映画。日本では知られていないがアメリカでは現在でも重要作とされている一本。

ラジオの女性ディレクター、マーシャは、様々な人々の声を紹介する番組…

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ホーボーをしていた男がひょんなことから人気のラジオパーソナリティーに。さらにはテレビ界にも進出して...素朴なあんちゃんって感じだったロンサムが、段々嫌らしい顔つきになっていくのが辛い。彼をこの世界…

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だい

だいの感想・評価

3.0

キャプラの「群衆」とか、ロッセンの「オール・ザ・キングスメン」とか、
そういう過去の名作数本を上手くちゃんぽんしたような映画。

主人公ロンサム・ローズを演じるアンディ・グリフィス初見だけど、
よく…

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okawara

okawaraの感想・評価

4.1
リベラルで粗野な若者が、メディアの力で保守に加担させられ、転落するまでを描く。
赤狩りを経て自身の思想的立場をふらつかせるカザンの、懺悔とも自己弁護とも取れる複雑な1本。
K800

K800の感想・評価

3.8

力を手にした人間の末路

さまざまな人々の素朴な「顔」を探す「群衆の中の一つの顔」という番組の取材を受けたことで人生が変わった男の話。

片田舎の浮浪者が突然富と名声を手に入れるとどうなるのか。民衆…

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「この国の連中は、羊の群れのようなもので、笛を吹いたら、すぐに飛び跳ねる」。メディアを通して、群衆を思いのままにコントロールできるという、主人公のロンサム・ローズの言葉である。ここには、大衆蔑視があ…

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ROY

ROYの感想・評価

4.2

力!それが彼の愛したものだった!

「普通の男」から生まれるファシズム

メディアの力で片田舎の浮浪者から人気者に登りつめた粗野な男が、人気の高さを武器に力を持ち、やがて裏で議員や企業と結託して民衆…

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去年の記録漏れ。主人公がメディアデビューするところまでは面白いが、それ以降は普通だった。ラストは虚しい。成功を手に入れた人間ほどマンションの高層階に住みたがるのはなんでなんだろうね。
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