リョーシ

13人連続暴行魔のリョーシのレビュー・感想・評価

13人連続暴行魔(1978年製作の映画)
3.8
主人公がひたすら殺人と強姦を繰り返すけど、そこに快感はない。やり場のない怒りをぶつけるように犯行を行う。その背景の一つには成田空港建設の反対運動がある。主人公の家は差し押さえられていて、恐らく立ち退きが決まっている。工場地帯の風景を美しいという女性にブチキレるシーンも社会への怒りが感じられる。

川沿いでサックスを吹き鳴らす阿部薫を見る主人公の目はとても悲しい。

これぞ若松孝二。
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