診療時間を過ぎた午後8時に鳴ったインターホン。鳴らした彼女は遺体で発見された。
彼女は誰だったのか?
なぜ亡くなったのか?
ーーーーーあの時、自分がドアを開けていれば…。
良心の呵責に苛まれて、真実を追うジェニー医師。
診療所という、人々が集まる場所だからこそ見えてくる人間の弱さや愚かさ、汚さ。そのドアを閉めてしまえば関わることもないだろう。通信手段となるスマホも気にしなければ、危ない目に遭うこともないのに。
ラストに判明するのは、"衝撃の真実"ってほどでもないけれど、ジェニーが行動しなければきっと明らかにならなかった事実であることは間違いない。
ラストシーンで私たちに見せたジェニーの後ろ姿は、患者に、そして人間に寄り添う医師の姿だった。
2017/34