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愛を綴る女のfのレビュー・感想・評価

愛を綴る女(2016年製作の映画)
3.8
追い求める愛と受け入れる愛
情熱的な愛と静かな愛

よく"本当の愛"とかって言ったりするけれど、それ以外の愛が偽物だったわけではないし、人の数だけ愛の形はあると思うんだ

真っ直ぐすぎても歪んでいると言われるのだし、掴みどころがない

情熱的に求め合い、惹かれ合う人を"運命の人"として求めてきたガブリエルが、受け入れられなかった夫の愛の形に向き合おうとし始めたラストシーンがとても印象的だった

また、徹底して寡黙を貫いてきたジョゼが故郷に妻を連れていくことで、受け入れ、見守るだけじゃなくて、自分のことも知ってもらおうと少し心を開いたのかなって
それがなんだか嬉しかった

受け入れたいも、受け入れてほしいも、知りたいも、知ってほしいも、お互いにあるからこそ信頼を築いていけるのかなと

得体の知れない何かって怖いもの

心の結石は少しずつ蝕んでいくから、焦らずゆっくり、治していけばいい

愛について学んでいくのは、それからでも遅くない
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