真面目で正直な人が救われない。
役所の愛想のない対応と型にはまった煩雑な手続き、加えてデジタル化にも翻弄されて弱者は生きる術を失っていく。
ずる賢く生きた方が勝ちなのか？
追い詰められて狭間にいるケイティと、ずるく生きようとするチャイナの生活が並行して描かれているのが、ダニエルの直面している理不尽な状況を際立たせてくる。
にしても、電話だの手紙だのを使いつつもオンライン申請だとかスマホだとか言ってくる、なんとも融通の効かない役所！
国民全てを相手にしたら機械的にさばかないとやっていけないのも現実だから、わかりやすい制度にならなければ真摯な対応が必要なところ。
