こーた

わたしは、ダニエル・ブレイクのこーたのレビュー・感想・評価

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何でブレグジットが支持されたのか、この映画観てるとよくわかる。
移民問題は映画の直接的なテーマじゃないけど、移民がいま置かれてる状況って、映画で描かれる貧困層と似ていて、その似たもの同士が互いを排除しあってるようないまの現状って、なんかやっぱりおかしいんじゃない?てことを思ったり。
で、職探しも働きかたも、いろいろ狂ってる日本だって、あんま他人事じゃさそうで、身につまされる。これぞ21世紀のモダン・タイムス、てところかな。人間の尊厳にまつわるスピーチで終わるあたりも何か重なる、てそれはチャップリン違いか笑。
抑えめな演出は北野映画みたい、とゆうかダニエルがたけしさんに似すぎ笑。
役所がわりと悪役的に描かれてるんだけど、そんな映画を文科省がしれっと推奨してるあたり、何とゆうかすげーシュール笑。
けど役人にも役人の仕事とゆうか責務があって、完全に悪役ってわけでもないあたり、かなりモヤっとする。
この手の、現実を切り取ったような映画って、それなりに現実らしい重み、みたいなものがあってあれこれ議論したくなる。んだけどやっぱり映画には、もっとファンタジックで現実離れしててもいいから、少しだけでもいいから希望がほしい。とも思う。
重みよりも希望を!