コロナウイルスの影響で非常事態宣言の為に色んな映画を観あさってる時に辿り着いた作品。
都内で一人暮らしをしている私はコロナのせいで職を失い毎日役所に電話をかけ、毎日貸付金申請の為に福祉協議会に電話をかけ、毎日バイトの求人の応募をして毎日ポストを覗いてる。
でも毎日どこも電話は繋がらいしバイトは募集締め切りましたと面接すら出来ないし国からのたった2枚のマスクも届かない。
給付金もいつになるのか分からず今月をどう乗り切ればいいのかも分からない。
そうやって疲れ果てた時に出会ったこの作品に私の心は締め付けられました
国民のための制度。それなのにその制度のせいで本当に困っている国民が苦しめられいつまでも救われない
国はお金を払いたくない
お金も底をつき、部屋が空っぽになるまで家電や家具を売って少しでもお金を作るダニエル。
お金は無い。自分だって本当に苦しいのにそれでも隣人に手を差し伸べ、身を売る覚悟を決めた隣人を心から悲しみ涙を流す。
どんなに苦しくても相手を思いやる心を忘れない。
とても豊かな心を持っている。
国民が必死で働いても政治家や制度や法律のせいで税金は本当に苦しんでる国民に使われる事はきっと少ない
最後になってしまったダニエルの申立書の文章に涙が出ました。ダニエルの国に対する憤りと悲しさを感じました。
ダニエルとは状況が違うけど私も同じ気持ちだよ、ダニエル。
怠けてきたつもりはないし必死で生活の為に働いて税金だって納めてきた。
今の状況だから心に響いたのかもしれませんがこんな状況だからこそこの作品に出会って良かったです。
素晴らしい作品です。
