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わたしは、ダニエル・ブレイクのmsmtのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

恥ずかしながら、この監督の作品は「やさしくキスをして」しか観たことがなく、あちらがベタベタで情熱的なラブストーリーだったこともあり、パンフのイメージからも勝手にファンタジックな内容を想像していたけれど、予想にだいぶ反して現実的で重い内容だった・・・
ダルデンヌ兄弟にも作風が似てると思う。
所々シーンの切れ目が暗転してブツ切られるのが印象的だった。

タイトルが強い意味を持ち、いわゆる「社会的な弱者」達から拍手喝采を浴びるシーンが個人的ハイライト。
イギリスの社会制度には批判も肯定もできる立場ではないので、何も言わないけれど、真の意味での悪人は誰もいなかったはず。それだけにあの最期は悲しい。
暗い内容だったが、隣人の黒人青年の陽気さと子役の可愛さには救われた。
パルムドールも納得の内容だったと思う。
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