Mmitoko

わたしは、ダニエル・ブレイクのMmitokoのレビュー・感想・評価

3.5
はじめてのケン・ローチ監督作。
予告ではほっこり系かと思い、でも麦の穂をゆらす風の人だしなぁ…と思い観てみたらバリバリの社会派ドラマ…。
序盤は最近観た『幸せなひとりぼっち』にどことなく似てる(孤独な老人、親子との交流など)と思ったけれど、トーンがまるで違う。
杓子定規な審査によって社会の保護から外れてしまい、苦しいながらも支えあう…心の拠り所はあれど、お金がなくては暮らしていけない。
ケイティの配給所での行動、生活のために選んだ仕事、会いに行ったダニエルとの会話に胸が詰まる。
綺麗事では片付けられない現実があり、だけどいつでも愛情深いダニエルの言動に心の豊かさを感じる。
終盤胸がすくシーンもあるが、全体的には重い。
他人事ではないという気持ちにさせる映画。EDに曲がないところが、説得力を増していて良かった。
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