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わたしは、ダニエル・ブレイクのmのレビュー・感想・評価

3.5
こころの距離が近づいていくのがわざとらしくなくてよかった。お金がなくてもこころが豊かであればいい、とは本当のことだけどやっぱりお金は必要だし可能性はひとまわりもふたまわりも膨らむ。それでも本当に必要なこと、きちんと伝え続ける母親としてのケイティは素晴らしいけど、彼女もだれかの子ども。すべてをころしきらないでほしい。と願った。報われない。でもこういう状況って映画の中や、見知らぬ土地のできごとではないとおもっていて自国こそ豊かとみせかけの貧困の国だっていってもおかしくないのではないかなと感じてる。こういう状況をだれもがつくれてしまう。缶詰や寒さをしのぐための衣、いまのうちに買っておかないと、こまったときにお金が生み出せる方法を必死で考えてる。それは夢や希望のためではなくてただ生きながらえるため。もっとゆめがあっていいとおもってる。くやしい。それでもねるところがあって野菜をおすそ分けしてくれる友だちもいてそれはすごくしあわせ。この映画のなかにも一瞬またたいた希望のように、ほんとの世界でも、隣の人を想うことがみんながすこしでも生きやすいばしょづくりになったらいいよね。
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