ケンローチ監督が切り取る苦しい現実。
直視しなければならない現実。
日本だって他人事ではないし、それを認識させてくれる。
心臓病と社会保障制度の板挟みにあい、憔悴していくどこかのダニエルブレイクの話。
聞く耳を持たない社会と、それをリアリティ満載に切り取るケンローチ監督の作品作りがマッチし、非常に心が痛くなった。
悪くなくても犯罪者のような扱い、聞く耳を持たない社会の姿を電話越しや、福祉施設の職員に重ねており、世間一般的に問題意識が足りないことを警鐘している。
制度ではなく、隣人に優しくするような精神から始まるのかもしれない。