所沢

わたしは、ダニエル・ブレイクの所沢のレビュー・感想・評価

3.6
昨年末『家族を想うとき』を鑑賞したのですが、その時に感じたものが蘇ってきたようでした。
とことん現実をつきつけられる。
今の社会情勢も重なって、重い気持ちになるシーンの連続でした。

缶詰め食べちゃうシーンは目を逸らしたくなった。
あのシーンをどう言葉にすればいいのかわからない。
演技とは思えないリアルさがあった。

こんな涙を流しても現実はポジティブになんてならない……そんな風に思ってしまった。
いつだって正直で真面目で不器用な人から傷ついていく。
抱きしめるシーンに涙してしまう。
せめて抱きしめたいのに、抱きしめる事ですら今は躊躇う世の中になっている。
所沢

所沢