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わたしは、ダニエル・ブレイクのeknのレビュー・感想・評価

3.0
システムを護るためのシステムが階級社会の底で口を開けて、堕ちていく人々を無限に飲み込んでいく。ダニエルが役所の壁にスプレーで現状を訴えても、片側二車線の道路を挟んだ向こう側で“その場の雰囲気”で盛り上がる若者たちは、彼に手を貸すこともなく、無責任に楽しんでいる。
役所の人間の盲目的な従順が恐ろしい。外敵から巣を守る働き蜂のよう。
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