うさこふ

ローサは密告されたのうさこふのレビュー・感想・評価

ローサは密告された(2016年製作の映画)
4.4
とにかくローサの存在感が圧倒的。彼女の視線や表情と、小さなエピソード一つ一つ、とりまく家族や親戚、警察の使い走りのLGBTの子、全てがリアル。
個人の尊厳が一瞬にして崩れるフィリピンのスラム街。これはスラム街の家族の話、麻薬の密売、警察の腐敗など一見私たちの生活と関係ない話のようでいて、罪を逃れるために密告を強要され密告が密告を呼ぶ様は共謀罪が成立しもうすぐ施行される日本の私たちにも降りかかる恐怖かもしれない。
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