Fyohko

エリザのためにのFyohkoのネタバレレビュー・内容・結末

エリザのために(2016年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます


『エリザのために』
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2017年公開のルーマニア映画
.
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初めてのルーマニア映画
懲りずに東欧モノ 笑


イギリス留学するために
幼い頃から
家庭教師をつけ
必死に勉強してきたエリザ

奨学金受給試験の前日
学校近くで
白昼、強姦にあう

事件は未遂に終わったものの
深く傷ついたエリザのために

医師である自身の
コネクションを駆使して
裏口手段に奔走する

という話
.

一歩間違えば
ドタバタコメディになりそうな
ストーリーだけど
.
東欧映画にウィット感はない
(↑偏見デス 笑)


過干渉気味な父親が
エリザを溺愛しているのは
間違いないが

治安が悪く
コネや賄賂が横行している中

娘の未来に希望が無いと判断して
イギリス留学に固執している

家族や恋人と離れて
異国で一人暮らすコトに
不安でしかないエリザ

かと言って
父親にしてきてもらったコトも
無下にできない

父とは正反対の教育方針を持つ母

二人の冷め切った関係を
唯一繋ぎ止めているものが
自分の存在であるコト


それぞれの想いが
錯綜していく


その背景には
1989年に起こった
東欧革命がある

共産主義から資本主義へと
移り変わったルーマニアで
思春期を過ごした両親は

混乱時代のトラウマから
娘には、自由と安全を
与えたかったのだろう

が、しかし

父親自身が
最も憎悪している
汚職まみれの社会を

利用せざるを得ない矛盾を
どこまで許容すべきなのか
.
.
.
正義とは、家族愛とは、幸せとは…

平和ボケした日本人の感性だけでは
一概に判断しかねる
.
なかなか
考えさせられる作品だった



と、ココまでが
鑑賞直後の感想
.
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エンディングで
エリザが微笑むシーンが
どうしても頭から離れず
.
つらつらと考えてたら
とんでもないコトを思いついた
.
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この仮説が正しければ
この物語は
全く違うコトになってくる
.
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最後に、こんな仕掛けがあるなんて
とんでもない作品だ…


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