エリザのためにの作品情報・感想・評価・動画配信

「エリザのために」に投稿された感想・評価

BoltsFreak

BoltsFreakの感想・評価

3.1
この父親すごく理不尽で面倒臭い…
それを受け入れてる娘もまともじゃない。
ルーマニアでは普通なんだろうか…
窓に石が投げられる。これは、ルーマニア中を覆う理不尽のメタファーである。
娘が暴漢に襲われたのに、共通試験(?)は予定通り行われる。何もなければイギリスに脱出できたのに、合格点に達しないかもしれない。娘が暴漢に襲われたのに、目撃者は無関心。たまたま脱走犯と出会ってしまって、たまたま試験の直前に事件が起きてしまう。

割れた窓はロメオの、そしてエリザや奥さんの心の状態である。
夫婦関係は既に壊れ、ルーマニアは政治汚職が蔓延しており、これ以上生活が良くなる見通しの見えないこの国に生きる人々の心に根差しているのは諦念。

終盤、マテイを公園に連れてきたロメオは、マテイに順番を待たない他の子に石を投げてはいけない理由を答えられなかった。自分が投げられる側だと思っているというのもあるが、本当は投げたいのだ。石を投げて変わるのなら、いくらでも投げたい。しかし、心の奥底では薄々気付いているのである。言葉を用いても、石を投げても、自分は何事に対しても無力だということを。
キッチンに当たり前のようにハエが飛び交ってるのが気になりました(先進国並感
ちくわ

ちくわの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

もっとブラックコメディ寄りの作品だと思っていたら、お父さんの娘への愛溢れる話じゃないかー。
だいぶね、独りよがりではあるけど大人なんてそんなもん。
自分が中心ではあるけれど、愛する者の事は心底考えてる。
愛人との会話とか、ありきたりだけどリアル。

遠回りしたけど、正しい道に戻ってきたんじゃなかろうか。

ルーマニアはあんなに治安が悪いんだ。
ソラノ

ソラノの感想・評価

2.0
ルーマニア、治安悪い。
父親目線の物語だけれど、周囲にいる女性陣が皆疲れてる印象。娘のために、と奔走する父親だけれど、独りよがり感がある
一

一の感想・評価

3.7
『4ヶ月、3週と2日』のルーマニアの俊英 クリスティアン・ムンジウ監督作品

第69回カンヌ国際映画祭監督賞受賞作

暴漢に襲われたのが原因で、留学試験の合否が危うくなった娘を救おうとする父親の姿を描く

『ディーパンの闘い』を彷彿とさせるオープニングから始まり、特徴的な手持ちのカメラワークで映し出される徹底されたリアリズムが最高にツボで、なんとなくダルデンヌ兄弟の作品と重なるなんて思っていたら、案の定共同プロデューサーにクレジットされていました

父親が過剰に子供を思うあまりに医者という立場を利用し、空回りどころかある種の暴走行為が、元々脆い繋がりだった家族や周りの歯車が狂い始める

様々な展開で父親や娘や不倫相手までもの心の揺れ動きが丁寧に描かれ、暗く重苦しい作品ではあるものの、意外にもすんなりと見易く、気の滅入るような絶望にまでいったりもせず、先の読めないサスペンスフルなストーリーを純粋で楽しめた
なにより、この緻密な脚本と演出力に終始圧倒されてしまい、ラストの不思議な余韻は監督の凄まじいセンスという他ない

はっきりと答えを提示するような作品ではないので、当然犯人探しが軸になるわけでもないが、時間を忘れるくらい物語に入り込める素晴らしい作品だった
3作連続でカンヌの主要賞を受賞しているクリスティアン・ムンジウ監督恐るべし…👏🏻👏🏻

〈 Rotten Tomatoes 🍅95% 🍿83% 〉
〈 IMDb 7.3 / Metascore 84 / Letterboxd 3.6 〉

2021 自宅鑑賞 No.421 U-NEXT
Jimmy

Jimmyの感想・評価

3.8
ヒューマントラストシネマ有楽町にて鑑賞。

エリザの家に投石。ガラスが割られる。
父親は犯人を捜すが見つからない。

そして、10月1日からイギリスの名門大学に奨学生としての入学を目指す9月、娘の最終試験が迫る。
父親は車で娘エリザを送っていくが、校門付近で男に襲われて強姦未遂事件が起こる。
ショックを受けるエリザ。

この心身ともにショックを受けたエリザのために、父親が「イギリスの名門大学に入れてやるんだ」と奔走する。
父親は、警察病院の医師であり、その立場を利用して、娘のために口利き・裏工作・謝礼などに手を染めていく。

しかし、この父親は、35歳の子持ち女性と不倫関係にあり、妻も周知の事実で夫婦関係は壊れている。

……このあとも物語は続く。


この映画を観ていて、「これ何語?どこの国?」と思っていたら、ルーマニアであった。
ルーマニア映画というのは珍しい気がした。

しかし、娘のためなら違法なやりかたで走り回る父親が凄い!
ドツボ映画。空回り映画。良かれと思って〜がつらい。ルーマニア大変すぎる、汚職と不正。観てる間は面白い
エリザのために。こうした親の裏工作は子供にしてみれば余計なお世話だと突き放したいところなのだろうが、そこに依存しないと生きていけないというのがなんとも…こればかりは子供である自分の弱い立場を恨むしかないな。目がくらみ法が法で無くなる瞬間、というのは程度は違えど誰の元に降りかかってもおかしくないし、だからこそ余計に映像に張り巡らされたリアリティが息苦しく、硬質なものとして観る者の良心にのしかかり、また問いかける。前々作なんかと比べるとラストシーンはだいぶ外に開けて風通しのよい印象を受けるが、それでもどこか、監督が自身のキャリアを紡ぎあげる上でもつ揺るぎない企みのようなものが、一本の強固な筋となって本作を貫通しているような気がしてならない。まあまだ『汚れなき祈り』観てないからなんとも言えないが。石を投げ入れる側、投げ入れられる側だったら、果たして今の自分はどちらに属しているのか… 頭が痛くなる。
Kinami

Kinamiの感想・評価

4.0
初ルーマニア映画
こういう時に、娘に寄り添って〜とかは解決にならないと思う。
優しいお父さん…
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