なきむしルーナ

ラビング 愛という名前のふたりのなきむしルーナのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

1958年、アメリカで異人種間での結婚がまだ違法だった時代、レンガ職人のリチャード・ラビング(白人)とその恋人(妻)シルドレッド(黒人)がその愛を貫き通し、法をも変えさせた実話に基づく。

口数が少なく、亭主関白だが、一途にシルドレッドを愛し守るラビングと、一歩下がりながら、その芯の強さで夫を支えるシルドレッドの日常生活がメインに描かれ、静かな2人の愛と絆が際立つ。

実話では、最高裁での勝利を得て晴れて夫婦と認められた7年後、夫リチャードは飲酒運転に轢かれて亡くなり、シルドレッドは生涯、再婚しなかったという。

彼らがきっかけとなって、異人種間での結婚は徐々にアメリカの各州で認められていくものの、最後に残ったアラバマ州で法改正が行われたのは2000年のことだった。