土屋ノリオ

ラビング 愛という名前のふたりの土屋ノリオのレビュー・感想・評価

4.4
第74回ゴールデン・グローブ賞にて、主演男優賞・主演女優賞の2部門、第89回アカデミー賞でも「ルース・ネッガ」は主演女優賞にノミネートされている。1958年のアメリカを舞台に、ラビング夫妻の異人種間の結婚が違法だった時代の実話。『英国王のスピーチ』でアカデミー賞に輝いたコリン・ファースが、この物語に感銘を受け、プロデューサーに名乗り出て、今回の映画化が実現している。落ち着いた画面作りの映像は心地よく感じられるし、劇中でアメリカの自分で家を作る、良き夫に姿が、「レンガ作り」のシーンで象徴的に上手く描かれている。非常に真摯に描かれたストーリーと空気感、ラビング夫妻を演じた「ジョエル・エドガートン」「ルース・ネッガ」の二人を含めて、有名な役者を使っていないので、固定概念なく素直に作品を観ることができる。そんな所に本作が成功している要因を感じてしまう。

良い映画でした。
土屋ノリオ

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