“結婚という名の犯罪”
コリン・ファースがプロデュースした、ノンフィクション。
愛する家族を守る為、神経過敏になる夫。
そんな彼を優しく包み込む、物静かで貞淑な妻。
朴訥としたジョエル・エドガートンと、意志が強そうな瞳が印象的な、ルース・ネッガの演技が素晴らしい。
理不尽な法律に立ち向かうミルドレッドの勇気ある行動が、人々の心を動かす。
リチャードが弁護士に語る台詞も、シンプルだが切実だ。
愛することに、人種など関係ない。
ふたりのひたむきな姿に、感動がじわじわと押し寄せてくる。
淡々とした穏やかな描写の中に、力強さを感じさせる佳作。