ショコラ

ラビング 愛という名前のふたりのショコラのレビュー・感想・評価

4.0
“結婚という名の犯罪”

コリン・ファースがプロデュースした、ノンフィクション。

愛する家族を守る為、神経過敏になる夫。

そんな彼を優しく包み込む、物静かで貞淑な妻。 

朴訥としたジョエル・エドガートンと、意志が強そうな瞳が印象的な、ルース・ネッガの演技が素晴らしい。

理不尽な法律に立ち向かうミルドレッドの勇気ある行動が、人々の心を動かす。

リチャードが弁護士に語る台詞も、シンプルだが切実だ。

愛することに、人種など関係ない。

ふたりのひたむきな姿に、感動がじわじわと押し寄せてくる。

淡々とした穏やかな描写の中に、力強さを感じさせる佳作。
 
ショコラ

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