Maiko

ラビング 愛という名前のふたりのMaikoのレビュー・感想・評価

3.7
二人が犯した罪は、「結婚」。

異人種間における結婚を禁止した法律が変わるきっかけとなった一組の夫婦の実話を基に描かれたラブストーリーです。

1958年、アメリカ・バージニア州。大工である白人男性リチャード・ラビングは、恋人の黒人女性ミルドレッドの妊娠をきっかけに彼女に結婚を申し込みます。しかし、当時バージニア州では異人種間の結婚は違法とされていました。二人は法律で許されるワシントンD.C.で結婚し、地元で新婚生活を始めますが、ある日突然夜中に保安官が現れ逮捕されてしまいます。リチャードとミルドレッドは離婚するか生まれ故郷を捨てるかという耐え難い選択を迫られます...

まず、このような実話があったことに驚きました...
異人種間の結婚を法律が許さないなんて、現在では信じられないことです。あまりにも理不尽だと感じました。しかし今作で焦点を置かれているのは、法律ではなく、ある一組の夫婦の愛でした。

「ただ、一緒にいたい。」

その一心で法律に立ち向かったリチャードとミルドレッドの互いへの愛の深さに心打たれました。これこそ、純愛です☆ラストはジーンと感動しました。何より、主演のジョエル・エドガートンとルース・ネッガの熱演が素晴らしかったです!

淡々と静かだけど、心揺さぶられる良作でした。
一見の価値あり!
Maiko

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