「ゴシック的官能の良さ」
江戸川乱歩作品のような、なんとも言えない和の官能を韓国の監督に撮られてしまうのは日本人としてちょっと悔しいけど、今の邦画界を見回すと致し方ないかなと残念に思う。
第1部は長く単調で眠くなる。
この後どうなるの?と思っていると第2部からは引き込まれた。
騙し合いの展開は楽しめたけど、この作品の世界観ならもう少しカオスかサイコな展開を加えて欲しかった。
若い女性に官能作品を読ませてそれを楽しむ貴族たちの設定や、女性同士の絡みの演出は確かにエロスやヤバさを感じるが、多くの人の評価のような変態感は私には感じなかった。想定の範囲内。
強いてあげるなら、後半にある水槽の中の大きなミズダコ。
あれはアホな変態(褒め言葉)しか思いつかない(笑)
全体的な評価より楽しめなかったのは、映画秘宝での高い評価でハードルを上げすぎたのか、はたまた私が変態すぎるだけなのか。。。 星3.5