冷蔵庫とプリンター

シエラネバダの冷蔵庫とプリンターのレビュー・感想・評価

シエラネバダ(2016年製作の映画)
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 家庭内、家族間トラブルが凝縮された悪夢のようなドラマ。各々が勝手に動くので事態が一向に収束しない。かといってドタバタコメディの軽さがあるかと言えばそうではなく、バルカン諸国特有のシニシズムが漂っている。ほぼリアルタイムで進行する長回しの室内劇には、その場に居合わせたかのような没入感がある。