EDDIE

マリアンヌのEDDIEのレビュー・感想・評価

マリアンヌ(2016年製作の映画)
3.9
“真実の愛”とは。
ロバート・ゼメキス監督サスペンスラブストーリー。
愛する人を疑うこと、それ以上に苦しいことはない。

ブラッド・ピット&マリオン・コティヤールの美男美女W主演という贅沢な作品。

第二次世界大戦下、カナダ人工作員のマックス(ブラッド・ピット)とフランス人工作員のマリアンヌ(マリオン・コティヤール)はドイツの要人暗殺のために夫婦を装いモロッコのパーティに潜入します。
工作員同士ということで、互いへの愛情はない2人でしたが、ともに過ごすうちに仕事の仲間という意識から徐々にそれが愛情へと変わっていきます。

2人の心情を表す映像的演出と演技が素晴らしいです。
最初はそれぞれのパーソナリティには無関心だったにもかかわらず、徐々に惹かれあっていく模様が見て取れます。
中盤の砂嵐の中の車中のシーンはまさにその想いが結実したものといえるでしょう。

とにかく本作の魅力は見目麗しい2人のかっこよさと美しさ。マリアンヌを演じたマリオンはあまりにも美しすぎてため息が出てしまうほど。
アカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた衣装が映えます。惜しくも受賞とはなりませんでしたが、1940年代の時代に合った華やかな衣装の数々とそれに負けないマリオンの圧倒的美しさに目を奪われてしまいます。

結末こそ驚くほどではありませんでしたが、2人の歩んできた愛の築きがあったからこその悲しみを味わうことができました。

愛するが故、二重スパイの疑いをかけられた妻に対して本気で信じることができないもどかしさ。ブラピはその機微たる感情の揺れを巧く表現していました。

※2021年自宅鑑賞13本目
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