数年前の深夜、数日後に千秋楽を迎えるこの舞台のドキュメンタリーをやっていたのを見た。
この舞台の原案・演出はリーダー。
舞台ごとに別のメンバーが担当したりするも、いつもと変わらない風景。
ただ、いままでと違ったのは、この舞台をむかえるまでの数年間、“個々”が東京へ活動の幅を広げ、演者として確実にチカラをつけていたこと。
あえて愛称で呼ばせて頂くが、洋ちゃん・やすけん、ミスター残念シゲ、音尾さん…。
先述したように、原案・演出はリーダー。
多忙のなか、合間を縫って始まった稽古。
しかし、そこには演出に疑問を投げかけるメンバーの姿。
意見を取り入れ、頭を抱えながらも書き直すリーダー。
稽古期間中のスタッフとの夕食では、リーダーとして、演出家としての苦悩があった。
スタッフの「どう思ったか」の問いには、
「そりゃあ、腹立ちますけど、でも……」
……20代の若き日は北海道で舞台やテレビ・ラジオなどを中心に活躍していた“5人”……
……30代に入り、初めて東京公演を果たし“個人”としての全国区の番組への出演も増え始める……
……40歳目前となって、少しずつ変わり始めた5人の“ベクトル”……
結成したのも、一度解散させたのも、また復活させたのもリーダー。
それでも、4人が絶大にリーダーを信頼し、なにかあれば「リ〜ダ〜」と呼ぶ声。
「おぉ、お前たちー!」と返事をするリーダー。
間違いなくリーダーは森崎さんしかいないと思う。
あれだけの個性の塊を、まとめられるのは森崎さんしかいないと思う。
4人が北海道に帰ってきたときには「おかえり」と。
もし東京でうまくいかなくなったその時のために「僕が居場所を作っておく」「親心みたいなものなんでしょうかね」と。(うろ覚えです)
思わず、グッときたのを覚えている。
仲が良いほど喧嘩をする。
いまや日本一チケットが取れない劇団。
……TEAM NACS……
大好きです!!敬意を込めて…。
(ジブリ映画では、すでに数回、個人でも5人でも出演してますよねっ!)