間違ったタイミングで間違った話題を振ってしまった男の末路を描いたシーンがまさに天国から地獄で4コマ漫画みたいだった。
突然の別れ話で動揺している年下彼女に「里親を探しているボリビアの孤児みたいな目をしないでくれ‥」と、悪気はないだろうけど最低なワードセンス。
でもその真意はわかる気もする。
エンディングにもってきそうな出来事を中盤にもってくることで、観客も「どうすればよかった?」「仕方がなかった?」と主人公と同じ視点で考えることになる。
何ヶ所かある印象的で好きな場面がカットされずにイメージ通りに描かれていたのが良かった。
配役も素晴らしいと思う。
“あるある”も描かれていて最高だったけど、何回観てもヒール役の歌唱シーンだけが冷めてしまう
LAに降り立ったときのヒロインの夢と希望に満ち溢れた表情。
彼女の物語を思うと、スクリーンでそれを観れただけでも劇場まで足を運んで良かったなと思った。
ヒロインに抜かりなく制裁を加えるウディアレン、羞恥心を伴い無様で痛快。
再鑑賞
タイタニックもだけど、大作におけるカーテンコール的な演出の威力がまぁ凄い。
初対面で1分かそこらでの「とりあえずLINE交換しときます?」という言い回しの軽さは好き
意図が分からんでもないけど、いきなりの「どアップ&カメラ目線&それっぽいセリフ」のコンボに思わず「ん?」
久々のキャリーマリガン。
センシティブだけどだいぶポップ、でもそれが今作の救い。
ストーリーもさることながら、メイクやヘアスタイルによる七変化も気になった。
成功を夢見る女の悲哀といえばダントツでマルホランドドライブが好きなんだけど、これも好きになりそう。
ちょっとクドいかなって思えそうな演出も、それこそがヒロインにとっての悪夢そのものを表現してるのかな?>>続きを読む