彼女と彼女の猫の話。
猫目線で物語が進んでいく。
この映画のいいところは、猫が人間の言葉をわかっていたりするアニメなどでありがちな設定ではなくて、人間の言葉が全くわからないところだ。
猫は彼女の言葉はわからないけれど、彼女の心はわかっているみたい。
就活が上手くいかない主人公を、猫も心配していたし、お母さんも心配していたシーンがすごくあたたかかった。
猫が年老いてから、眠る時間が長くなったと言ってたけれど、私も小さい頃から一緒に育った犬がいたから、思い出してつらかった。でもこの話のように、彼女も自分の老いをありのままに受け入れていたならと思う。
この映画は彼女と彼女の猫の、出会いと別れと、新しい出会いの物語。
しあわせだなと思って、どうしようもなく泣けた。