もち米チマキ

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。のもち米チマキのレビュー・感想・評価

4.0
インパクト抜群な緩急のつけ方やギャグみたいな恐怖ギミックが何処と無く大林の『HOUSE 』を彷彿とさせてくるんだけれども、しっかりアメリカンホラーに仕上がっていているとこが地味に新鮮だし、誰もが有しているであろう、少年・少女時代に作った瘡蓋を掻きむしってくるようなジュブナイルものとしても充分な歯ごたえがあって予想外に大満足。

浮遊に対する落下物が特に印象的な小道具への意識や突飛な音楽の使い方とかから明らかにマッチ・カットが好きそうなんだけど、あんまりやってこなかったのは今流行りの「ミートゥー運動」をテーマに置いたためなんだろうと思うのだが、もしそうでなかったとしても再集結のシークエンスはマッチ・カットで描くべきだったと思う。あとせっかく女性・男性の名詞区別がない「イット」を描くのなら、中途半端に喋らせない方が良かったと思うし、喋らせたならもっと放たれる目線、ゲーム感覚を刺激する演出に力を入れるべきでは。

でもまぁ普通に問題なく楽しかったんでいいですけどね。個人的には血塗れバスルームのシークエンス、石合戦シーン、ラストの誓いが好きで、大林チックなCMギャグが大好きでした。小学生の頃に友達とドナルド・マクドナルドのグロパロディをyoutubeで見ていた自分としては尚更自身の少年時代に重ね観てしまったのでした。。